使用にあたり注意すべきこと
仕組み
電池不要、ぜんまいの力で動いている機械仕掛けの時計ですので、電池やソーラーで動くクオーツ時計と比べますとピッタリ時間は合いません。
1日に○○秒~○○秒以内の精度になります。(大体はプライスの裏面に精度が記入されてます)
乗り物で、クオーツ時計を時間通りに参ります新幹線に例えますと、メカニカルは自転車に例えられます。
ピッタリとはいきませんが、人間的なものです。
自転車でも高額のモノがありますが腕時計も同じです。


『テンプ』は衝撃に弱い
機械内部のテンプが往復回転運動でタイミングを取って針を進めていますが、衝撃を与えるとテンプの一部品である「ひげぜんまい」がよれてしまい、正確な往復運動が出来なくなってしまうことで、遅れたり進んだりしてしまいます。
衝撃にはご注意ください。
『ひげぜんまい』は磁気にも弱い
時計の裏側がガラスであれば、裏から機械を見れますが、往復運動するテンプにセットされているひげぜんまいは金属なので、これに磁石の力(スマホなどと一緒にしておくと磁石化する)が加わってしまうと細かい金属のひげ同士が引っ付いて絡まってしまい、正確な往復運動が出来なくなり、遅れや進みが発生してしまいます。
『防水』に注意
防水はあくまでパッキンが正常である場合の仕様案内です。
年数経過しパッキンが劣化した場合、内部に湿気が入ってしまうこともありますので、取扱説明書記載通り、定期点検をお勧めいたします。
水道の蛇口は水圧が高いので直接水をかけないようにしましょう。
必須である『お手入れ』
時計は衣服と同じように肌につけるものなので、汗などがつきます。
お手入れせず使用を続けると衣服が汚れたり時計が錆びたりするので、普段、腕から外したら拭く癖をつけるようにしましょう。
年に数回の洗浄もお勧めです。

初めの『点検』
電池交換のいらない機械式時計ですが、クオーツ時計に比べると歯車に伝達される力が強いため、部品が摩耗したり、潤滑油が乾くことで精度が悪くなってくることがあります。
特に使い始めの3年はそれぞれ部品が馴染む期間でもあり、新品の部品同士が噛みあうことで出る摩耗粉も多くなります。
当初3年目のOHがその後の機械式時計の一生を決めると言っても過言ではありません。

『時間合わせ』の仕方
時間合わせは、追い合わせです。
クオーツとは歯車の位置が逆になります。
時間合わせの際には、後ろ(50分方向)から分針を進み合わせましょう。
日付付きメカニカルの日付時刻の合わせ方
日付表示付きのメカニカルは、24時間に1回、日付を1日分送るようになっています。
日付は午前0時ごろ送るようになっていますので、午前と午後を間違えて時刻合わせをしてしまうとお昼の12時ごろに日付が変わってしまいます。
日付合わせに注意しましょう。

りゅうずを1段引き出し、前日の日付に合わせます。
左回転(手前方向)


秒針が12時位置にきた時に、りゅうずを2段引き出し、今日の日付になるまでりゅうずを回します。
日付が変わった所が今日の午前0時ですのでそこから時間を合わせます。
時報と同時にりゅうずを戻してください。
針は50分方向からの追い合わせです。
日付付きメカニカル、月末の日付修正について2月、4月、6月、9月、11月から次月に替わる場合、日付の修正が必要です。
なお、日付が変わる前後の時間帯での日付修正は故障の原因になります。
機械毎(取り扱い説明書を見てください)に日付修正禁止時間がありますのでご注意ください。
おおよそでは、21時(夜9時)~4時(朝4時)の間は、日付合わせをしないようにしましょう。
