修理完了後、キズが入っている?
メーカーや修理会社では、預かり前に必ずキズチェックをしています。
修理完了後もキズを入れていないかのチェックを行っているので、修理中に発生したキズとはあまり考えられません。
しかし、修理の際、裏蓋を開ける際には、商品を機械に固定して物理的に開けますので、どうしても小さなキズはついてしまうということは、修理預り書には案内されていると思います
そうは言っても戻ってきた時計にはキズが…
修理完了後には洗浄を行いますので、古いキズ部分を埋めていたゴミが取れてしまうことにより、新しいキズが出来てしまったように見えることも多々あります。
電池交換をお願いしたら文字板にゴミが…
電池交換では内部を分解することはありませんので、電池交換が原因で文字板にゴミがついたというのは考えられません。
長年の歯車部品噛み合わせなど摩耗による微粒子
ゴミに関しては長年の機械内部、歯車部品の噛み合わせなどの摩耗によって出た微粒子が、文字板中央の針中心軸の穴、筒車あたりから出てきたものではないか、あるいはカレンダーがあればその窓枠から出てきたものではないかと思われます。
内装修理や外装修理時にゴミが出た場合は、メーカー、修理会社ではごみの除去を承りますが、電池交換時でのゴミのご指摘には外装修理費用が発生するでしょう。
やはり、末永くご使用頂くには4~5年に一度のオーバーホールが必要ですね。
修理完了して戻ってきたらすぐに止まった。
あくまで推測となりますが、内部輪列(歯車)修理直後の油流れの可能性が考えられます。
修理時、オーバーホール時には、部品分解を行い、それぞれの部品を洗浄して、組み立てて、最終的には油を注油するのですが、その量は歯車の数量、使用年数による研磨度などで非常に繊細なものになっています。
そのような僅かな分量調節が必要な状況下で行った修理の後、まだ十分に油がなじんでいない状態で、外部からの衝撃が発生してしまった場合、歯車と歯車の隙間に僅かな油が流れ込んでしまう可能性が考えられます。
流れ込んでしまった場合、歯車と歯車が引っ付いてしまうことにより、そこで歯車の動きが止まってしまったり、抵抗が大きくなってしまって電池寿命が短くなってしまうことも可能性としてあります。
その場合はもう一度、分解洗浄が必要となります。
