時計のバンドについて

時計の外装

皮革バンド・布バンド

天然皮革または布を使用しているバンド。
天然皮革を使用している皮革バンドは、金属バンド以上に水分や汗、汚れなどから影響を受けやすく、皮革そのものが傷んで切れたり、色が落ちたりします。
普段から使っている環境やバンドの傷み具合に配慮して、お手入れすることが必要です。

各部の名称

  • 美錠   バンドを結合させる部品
  • 親    12時側につくバンド
  • 剣先   6時側につくバンド
  • 定革   剣先の余りを固定するもの(固定)
  • 遊革   剣先の余りを固定するもの(動く)
  • バネ棒  ベンドと時計を繋ぐ部品
  • エンドピース穴 バネ棒を入れて時計に取り付ける部分
  • つく穴  つく棒の入る穴
  • 小判穴  親側につく棒をセットする穴

皮革バンドの染色

染料染め

なめし工程で染料をつかっての染め方です。
皮革の銀面(表面)をそのまま生かし、皮革自体の持つ風合い、味わいのあるバンドになります。
染料染めは、天然皮革の良さを生かす染め方である反面、色落ち、耐候性、耐水性には弱い染め方です。

塗料染め(顔料仕上げ)

皮革の生地を染料で染め、仕上げの色だしに顔料を用いた染め方です。
色落ち、耐候性は染料染めより優れていますが、天然皮革の持つ風合い、味わいは劣ります。

金属バンド

バンドは肌着類と同様に直接肌に接していますので、汗やホコリなどで汚れます。
また、金属と金属の擦れ合いによって目に見えない金属微粉も出ています。

これらの汚れをそのまま放置しておきますと汗をかいた時などに、この汚れが毛細血管現象で表面に染み出し、腕を汚したり、あるいはこの汚れが錆を生じさせ、ワイシャツなど衣類の袖口を黄色く汚したり、皮膚の弱い人やアレルギー体質の人はかぶれを起こすこともあります。

ステンレスは、汚れがついたりして表面の酸素が欠乏しますと酸化皮膜が化学反応で侵され腐食し錆が発生します。特に高級品に使われている無垢ブロックバンドは、バンドの駒の隙間が詰んだ、ち密な構造となっているため、汗や汚れがたまりやすくなっています。
このような金属バンドの場合は、汗を多くかく時などは定期的なお手入れが必要です。

錆・腐食について
ステンレスは錆びにくい金属でありますが、表面がきれいな状態であることが条件となります。表面がきれいな状態が保たれている場合、酸化被膜(不動態被膜)という保護被膜が出来て錆を防ぎます。

各部の名称

  1. エンドピース  ケースにバンドを取り付ける接続部分
  2. ツナギ駒
  3. 中駒
  4. 本体駒
  5. アジャスト駒
  6. 留め具(中留)

ウレタンバンド

ポリウレタンやシリコンなど軟質プラスチック製バンド。

水中での装着性と安全性に配慮されたジャバラ状のラバーストラップ。
水圧によりウエットスーツが縮んでも、ジャバラの伸縮で確実にフィットし、脱落を防止するための工夫されています。

通常短いご使用期間でも材質が硬化してきたり、色が褪せてきたりする場合があります。
特に、長時間、濡れたままの状態や、湿気の多い場所に放置したり、長時間直射日光にさらされると、バンドの劣化が比較的短期間に進み、切れやひび割れを生ずることがあります(ポリウレタンの加水分解)。
マリンスポーツやアウトドアで使用されることの多いポリウレタンバンドですが、保管状態や劣化の程度に注意して使用する必要があります。

チタンバンド

チタンの特徴

  • 軽い→ 比重はステンレスの約60%
  • 錆びない → 他の金属に比べ耐食性に優れている
  • 生体適合性 → 金属アレルギーを起こさない金属
  • 丈夫である → 高温・低温にも耐久性がよく、金属疲労にも優れている
  • 硬度→ 純チタンはステンレスより柔らかく、チタン合金は硬い
  • 短所→ 純チタンは柔らかく粘りがあり切削、穴明け加工に手間がかかる。
    チタン合金は鏡面仕上げができる反面、硬いため切削、加工、研磨が難しい。
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