Q:10年電池時計を購入したのに、5年でオーバーホール?

Q&A

電池式クオーツ 10年電池

パーペチュアル10年電池というのを購入したが、5年で止まって、修理に出したらオーバーホールと言われた。


パーペチュアルというのは永久カレンダーのことで、一般的には日付と曜日合わせをしなくてもいいカレンダーを言います。

10年電池と言われたのに…

10年電池というのは、嘘ではありません。
電池自体には、10年間電力を供給する力を持っていますが、時計本体が10年間故障もなく動き続けることを保証しているわけではありません。
しかし、購入時には説明がなかったのか、あるいは聞き逃したのかということだと思います。

油の劣化

電池自体は10年の力がありますが、時計の内部、これは、どのような時計も同じなのですが、歯車機構部の軸受けには回転しやすいように注油(油をさすこと)を施してあり、針が回り歯車が回れば、歯車同士の金属摩擦で微粒子が発生し、それが油に混じることで油汚れになってしまいます。

潤滑油の中で金属粉が混じった油汚れですので、これが研磨剤の役割をし、さらに摩耗が進行することになります。

消費電流

油劣化は歯車を回転させる際の抵抗となります。
言い換えると歯車を回すのが重くなるということですが、こうなると消費電流が多くなり電池の消耗が早く、持ちが悪くなってしまって、早く切れてしまうということになります。
ちなみに、消費電流というのは、中の歯車を回すために使う電流のことです。

恐れながら、取り扱い説明書には4~5年に1回の点検掃除とお勧めされているようです。

オーバーホール

内部の歯車同士に、研磨された金属粉と油がこびれついて、歯車を回すのに余計な力がかかるため、電池消耗が速くなっている状態なので、単に電池交換だけでなく、内部分解洗浄が必要な状態かと思います。

オーバーホールとは、機械を分解して洗浄し、不具合部品を直したり交換したりして、組立直すことです。

また、オーバーホールせずに、そのまま電池交換しても不具合があってすぐに止まる状態かもしれませんし、またパーペチュアルカレンダーのセットも必要になってきます。

時計修理・オーバーホールの【WATCH COMPANY】はこちら

取り扱い説明書

おそらく取扱説明書には、10年電池のものでも3年~4年ほどでオーバーホールが必要と書かれてあるかと思います。

だまされたと思うかもしれませんが、5年間ずっと回り続ける歯車ですので、洗浄は必要だと思ってください。

のように、構造や仕組みを理解していないと正確に説明できません。
実際の販売現場では、このような細かい質問への対応が信頼に直結します。

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