クオーツ秒針のズレ、微妙な震え

時計の内部構造

秒針のインデックスからのズレ

針の位置が12時側ではピッタリと合っているのに30秒あたり、下へ来るとインデックス(文字板にある印)から少しズレてくる。
また、秒針が微妙に震えている。

秒針の動き

アナログの時計では電子回路からの信号を受け、多くの歯車を使って針を動かしています。
そのすべての歯車を回す為には、歯車同士少しづつの隙間(あそび)が無ければスムーズに回りません。
これは時計に限るものではありません。
歯車を使っているものは、すべて『あそび』が必要になります。
その為、歯車が回るたびに、都度小さな衝撃が起きて、軽い秒針は震えますし、針と目盛りのズレも出てきます。

組立の際には、秒針を12時位置で針を合せています。
しかし、秒針が周回すれば、このバックラッシュの影響で、針がインデックスからズレたり針が震えたりします。


このズレに関しては、メーカーでそれぞれ規格を設け、クリアしたものを出荷していますが、針をピッタリ合わすのは至難の業と言えます。

メーカー対策(高級品のみ)

メーカーではどのような対策を打っているのでしょうか?
高級品では、ピッタリ合わせたい。

セイコー:バックラッシュ・オートアジャスト機構

セイコーでは、グランドセイコーのクオーツモデル(男性用)に採用されています。
針の震えを抑え、インデックスをしっかり指すモデルは『バックラッシュ・オートアジャスト機構』を採用しているグランドセイコー9Fクオーツモデルです。
これは輪列(二番車)に、ひげぜんまい搭載のブレーキ車を噛ませ、それぞれの歯車のあそびにテンションをかけ、あそびが無いような仕組みを作ることで針の震えを抑え、ピタリとインデックスを指すようにしています。

シチズン:三番戻し車

シチズンでは、ザシチズンで採用されています。
LIGA工法によって製造した、形状の特殊なバネを歯車に組み込んだ「三番戻し車」を開発。
歯車の進行方向と逆の方向に押し付けることでバックラッシュを抑制。
針がブレることなく、切分の同一線上にぴたりと重なりながら1秒1秒を潔く刻みます。

国内二大メーカーで、クオーツ秒針の震え、ズレ対策がなされておりました。
やはり高級品は、高いだけに気持ちいい動きですね。

このよう、構造や仕組みを理解していないと正確に説明できません。
実際の販売現場では、このような細かい質問への対応が信頼に直結します。

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