文字板劣化
古い商品で文字板が少し劣化しているようだが、その文字板の修理をしないのであれば、OHをしても修理後の通常保証ができないと言われた。
オーバーホールで文字板交換?
どうしてですか?
文字板が剥離(ペロペロと剥がれている)している場合、その剥離した粉のような微粒子が、文字板の中心針穴から機械内部へ入り込み、歯車等に絡んで止まってしまう可能性があるので、本来の機械保証ができないということですね。
このような場合、文字板再生をせずにオーバーホールをされると、すぐに止まってしまう可能性があるので、オーバーホールが無駄になってしまうことがあります。
また文字板再生や文字板交換(文字板部品があれば)だと費用が高くなってしまい、ほぼ購入金額と変わらないこともあります。
オーバーホールは、もう一度検討された方がいいかもしれません。
文字板、足折れ?
文字板がずれて、12時であるところが11時になっていた…
文字板が少し右側にずれて回っている感じだと思います。
【足折れ】と言われ、オーバーホールと文字板費用が発生するようだ。
高い費用なので驚いたがどういうことか?
文字板は、内部機械の上に単に乗っているのではなく、3~4本の足のような棒の支えで、動かないようにセットされています。
この足が折れてしまえば、固定できませんので、文字板が動いた感じでしょうか。
足を足すこともできないので、文字板の交換が必要になります。
原因としては、ぶつけてしまったか、落とされたか、外部からの衝撃によるものと推測されます。

メモリズレ?
購入した時計の文字板と縁に書かれているメモリがややずれていることが分かった。
部品からメモリ入り、その後に組立
文字板やその周辺の目盛り部品は、それぞれ違う60分割の目盛り、12分割の目盛りなどが配置されています。
各々設計に基づいて製造されてますが、各々の部品を製造後に組み立てると、印刷上どうしてもミクロン単位のズレが出てくるので、それぞれに規格を設け、規格範囲内で製造していることになります。
さらに組み立てについては、順番があります。
- まずカレンダーの日付曜日が、日付窓の真ん中にくるように文字板を取り付ける。
- 時針、分針、秒針を歯車の隙間、あそびを考慮して正時にくる様に取り付けを行います。
- 12分割の文字板上に60分割のダイヤルリングの取り付けます。
- その後に回転ベゼル搭載のケースに、セットした機械の取り付けを行います。
ミクロン単位のズレが、取り付けで組み合わされることでさらにズレが発生する要素となりますが、すべて連動しており、手作業全てが規格内に収まらねばならない難しい技術となります。
おそらくメーカーとしては、すべて規格内とは言わないと思いますが、規格内であればそのまま返却されると思います。
針位置とインデックス位置、針位置と回転ベゼル位置もピッタリと合っていない。
わずかにズレている。
文字板、文字板内のダイヤルリング、回転ベゼル、この3点の部品はそれぞれ図面通りに別々に製造されてます。
秒刻みのインデックスにおいてはそれぞれ内径が違うものを60分割して製造されてますが、組み合わせるとどうしても個々僅かなズレが生じてしまいます。
ズレに関しては規格を設けており、クリアしたものが商品化されてます。
また針の運針につきましても歯車間の遊びでわずかなズレがでます。
針外れ
針が外れた、あるいは針の取り付けが甘く、文字板、インデックスに当たってしまい運針止まりとなった。
(針交換、場合によっては文字板交換も行う)針の取り付けが緩くなっていたことが原因かと思います。