シールの役割
販売するまでのキズ防止シールです。
時計販売店で腕時計を展示する際には、ウオッチスタンドに取り付けて陳列しています。
ウオッチスタンドというのは、ウオッチを固定(押さえると縮むCの形をした)して陳列するスタンドです。
ウオッチスタンドにはめ込んだ腕時計はケースに並べられてお客様に見せるようにするのですが、そのCの形をしたところが裏ぶた部分に当たってしまいます。
また、腕時計を購入される時に、店員さんがウオッチスタンドから腕時計を外してお客様に見せるのですが、お客様が何種類かを選択される為、一旦腕時計をケースの上に置いた際にバンドが裏ぶたと接触してキズがついてしまいます。
裏ぶたシールは店頭でのキズ入り防止のためのシールとなります。

購入したら、シール剥がす?
購入後、裏ぶたシールを貼ったまま身につけていると、シールの線に汚れが溜まり、そこから錆が発生する可能性があります。
シールには粘着性がある為、皮脂や汚れがついてしまい、ステンレスと酸素が反応して出来る酸化被膜がなくなりますので、錆が発生しやすくなります。
腕時計の裏ぶたシールを貼ったまま使用されている方が多いですが、必ず剥がしておきましょう。
大事に長く使うつもりが、腕時計の寿命を短くすることになってしまいます。

線部分にたまった汚れ
汚れを溜めないために
ケース裏部分の隙間や隅の溜まった汚れを落とすためには、定期的な拭き掃除、使いふるした、歯が丸くなった歯ブラシで軽くブラッシングすることをお勧めします。
水につけたり、洗剤を使うのは避けた方がいいでしょう。

錆・腐食について
ステンレスは錆びにくい金属でありますが、表面がきれいな状態であることが条件となります。表面がきれいな状態が保たれている場合、酸化被膜(不動態被膜)という保護被膜が出来て錆を防ぎます。
