防水(ISO規格・JIS規格)

時計の外装

ダイバーウオッチの規格

  • 規格については、海外(ISO規格)の定義と国内(JIS規格)の定義がありますが、国内の方が厳しく細かく設定されています。
  • ISO規格は法令ではないので、罰則がなく、各時計メーカーの自主管理となっています。したがって基準を満たしていない時計でも市場で売られているのが現状です。
  • JIS(日本工業規格)は、ISOよりかなり厳しい規格なので、日本製は確かなものと思います。

ISO(国際標準化機構)の潜水時計規格

海外での規格は、耐磁性や耐衝撃性など11個の定義がありますが、

ダイバーウオッチの定義として、
水深100mの潜水に耐え、かつ時間を管理するシステムを有する時計のことを言う。
としています。

混合ガス潜水用ダイバーウオッチの定義として、水深100m以深の潜水に耐える時計で、呼吸のために使用される混合ガスによる加圧の影響を受けない。
としています。

また、一般の防水時計でも【…m表示】認めています。
だから、潜水用ではなくスポーツ系なのに、100m防水とかの表示している時計を見かけますね。

かなり、ゆるい規格です。

JIS(日本工業規格)の概要

JISでは、表示は大きく2種類に区別されています。

  • 日常生活用防水   bar表示
  • 潜水時計      m表示

4つのカテゴリーに分類

4つのカテゴリーに分類すると、

  • 日常生活用防水   3気圧
  • 日常生活用強化防水 5・10・20気圧
  • 空気潜水      200m防水
  • 混合ガス潜水    200m以上防水

日常生活防水 3気圧(bar)

日常生活での汗や手を洗う際の水滴、雨に耐えられるもの。
水圧の厳しい条件では使用できない。
例えば、水道の蛇口から出る水に直接当てるなどは不可。

いうなれば、本当に日常生活で使うというところですね。

日常生活強化防水 5・10・20気圧(bar)

それぞれ、bar仕様にもよりますが、水上や水中での使用が可能な時計です。
5・10barは水上が望ましく日常の生活に、

より強化がかかったもので、
20気圧になると酸素ボンベをつけないところでの水中での使用までといったところでしょうか。

空気潜水 200m防水

圧縮空気ボンベを使用するスキューバダイビングなどの空気潜水で使用可能です。

混合ガス潜水 200m以上防水

飽和潜水などの混合ガス潜水で使用することが出来ます。

  • 飽和潜水  酸素、ヘリウムなどからなる高圧の混合ガスで満たされたカプセル内で居住し、長期間にわたる潜水活動を行う深海潜水のこと。

20気圧(bar)防水 と 200m防水 の違い

JIS規格に規定されている内容

ISO 6425(ダイバーズ規格)では、複数の厳しい試験項目が定められています。

① 加圧防水性
  • 20気圧:200m相当の水圧
  • 200m防水:250m相当の水圧 → 水深200mでの使用を想定した“安全マージンを含む試験”をクリア
② 耐塩水性
  • 20気圧:規定なし
  • 200m防水:3%塩水に24時間耐える→ 海水環境を前提にしている
③ 耐磁性
  • 20気圧:規定なし
  • 200m防水:4800A/m以上 → 外部磁気による精度への影響を防ぐため
④ 耐衝撃性
  • 20気圧:規定なし
  • 200m防水:1m落下試験 → 潜水時の衝撃を想定
⑤ 温度変化試験  

200m防水のみ実施:冷水→温水など急激な温度差に耐える。

⑥ 外部力試験

200m防水のみ実施:潜水中の圧力・衝撃に耐えるか。

⑦ ねじ込みリューズ・ボタン操作試験

200m防水のみ実施:水中で操作しても浸水しないか。

⑧ 耐腐食性(塩水噴霧)

200m防水のみ実施:海水環境での腐食に耐えるか。

⑨ 視認性試験

200m防水のみ実施:暗所で一定時間、時刻が読み取れるか。

⑩ ベゼル逆回転防止試験

200m防水のみ実施:ダイビング時間を誤って短くしない構造か。

⑪ 低圧試験

200m防水のみ実施:高地など気圧が低い環境での動作確認。

※混合ガス潜水用ではヘリウム耐性試験も追加。

まとめ:数字が似ていても“性能は別物”

  • 20気圧防水  → 日常生活強化防水。水上・軽い水中活動向け。
  • 200m防水(空気潜水)  → ISOの11項目をクリアした“潜水用”。→ 海水・衝撃・磁気・温度差など、潜水環境の厳しさに耐える。

つまり、 「20気圧=200m」ではない。
200m防水は“潜水のための総合性能”を保証する規格。

このように、構造や仕組みを理解していないと正確に説明できません。
実際の販売現場では、このような細かい質問への対応が信頼に直結します。

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