深海への潜水
酸素毒性、窒素酔い
怖い潜水病、酸素毒性、窒素酔い
潜水の際は酸素の入ったタンクを背負います。
タンク内には、酸素だけではなく、窒素も含まれており、深海に潜る際にはこの窒素が原因物質となります。
酸素毒性は水深57mよりやや深い位置から発症。窒素酔いは水深30mから顕著になり、90mで行動能力を失うようです。
今回は、時計に直接関係のある窒素について解説します。
タンク内の酸素と窒素の割合は、酸素2割・窒素8割となっています。
潜水をしていると徐々に血液中や細胞の中に窒素がたまっていきます。
窒素が体内にたまること自体は、問題ありませんが、一定以上の窒素が体内にたまった状態で、陸上に上がろうとするとこの病気を発症します。
陸上に上がろうとすると、徐々に圧力が低くなります。
すると、身体にたまった窒素が、血液や細胞の中で気泡を形成するのです。
体内では、キャップを開けた炭酸飲料のように泡を発生させている状態となります。
これが病気発症の仕組みです。
窒素中毒を防ぐためのヘリウム混合ガス
窒素の代わりに人体に無害のヘリウムを使用。
装着の腕時計の問題点として、ヘリウムは気圧をかけると小さくなってしまいますが、減圧されてくると大きくなって元に戻ってしまうことです。
これは時計にとって大きな問題です。
つまり、小さくなったヘリウムは、時計の内部へと侵入しますが、元に戻って大きくなると時計内部から出られなくなるということです。
限界を超えた時には、時計、主にガラス部分が破裂します。
混合ガス潜水時計(200m以上)
ヘリウム排出バルブ
深海作業の場合は、再圧タンク内、ヘリウム・酸素混合ガスに切り替え、数日で体を慣らします。

再圧タンク内では、ヘリウム混合ガスは、より小さくなります。
小さくなりすぎて、浸透漏れを起こし、時計内に入り込んでしまいます。
(小さくなったヘリウムは、プラスチックも通過します)

作業後、徐々に浮上しますと、減圧されていきます。
ヘリウムは、時計内で元の大きさに戻ろうと徐々に大きくなりますが内部から出ることが出来ません。


そこで、破裂を防ぐための エスケープバルブ(排出バルブ)仕様。
こちらのエスケープバルブから、ヘリウムが内部に溜まらず抜けるような仕様となりました。

SEIKOは、排出バルブ不要ダイバーの開発
1975年、世界初
ヘリウム排出バルブを必要としない、600m飽和潜水仕様プロフェッショナルダイバー
L字パッキンを用いた完全防水
今販売されているモデルは、2モデルくらいですね。
ヘリウムエスケープバルブもカッコいいですけど


