腕時計を買うとき、ネットの口コミだけで決めていませんか。
私は長年、お客様相談室の責任者として数多くのご相談を受けてきましたが、
「どんな腕時計を買えばいいのかわからない」という声は本当に多く寄せられました。
この記事では、実際にあった “お客様とのやり取り” をもとに、
後悔しない腕時計選びの考え方をお伝えします。
お客様からのお問い合わせの電話
腕時計を購入検討しているお客様から相談の電話があった。
『今、腕時計を買おうと思ってるんですけど、どういう時計がいいのか、わからなくて。教えてもらえたらなと思いまして。』
「かしこまりました。腕時計にはいろいろな種類がありますけれども、腕時計にどういうことをお求めなのか、お教え頂けますでしょうか?例えば、時間が合う方がいいとか、腕につけるのは軽い方がいいのかだとか、また、予算なんかもございます。ご要望みたいなものはありますか?」
『時間はピッタリの方がいいです。』
「時間がピッタリだと、電池式の時計がいいですね。時間が合うのは電池式、クオーツになります。」
『電池式の時計というのは、電池交換が必要になるということでしょうか?』
「クオーツと呼ばれる時計は、電池交換が必要なものと、ソーラー充電のものがあります。」
『ソーラー充電だと電池交換はいらないのですか?』
「そうですね。例を挙げますと、スマホは充電しますよね。ソーラーウォッチも内部にソーラーパネルが入っていて、そこに光が当たることによって電力に変換、バッテリーに充電されます。バッテリーは電池の代わりになります。バッテリーは劣化もしますので何年かに1回はメーカーで交換も必要になってきます。」
『では、電池かソーラーのどちらかを選ぶということですね。』
「そうなります。」
『ソーラー電波とよく聞きますけれど、ソーラー時計とは違うのですか?』
「同じ光充電ですが、ソーラー時計は時間を自分で合わせる必要があります。ソーラー電波時計は、電波受信で時間がピッタリ合うようになっています。」
『自分で時間合わせしなくていいということですか?』
「はい、そうです。日本には佐賀県と福島県に電波塔があり、全国に正確な時間情報を発信しています。電波時計はその電波を受信し、自動で時間を合わせる仕組みです。」
『では、ピッタリ時間が合うということなんですね。ちなみに、その電波を拾わない普通の時計というのは、どれくらいの精度なんですか?』
「高額な時計は別として、大体、月に±15秒くらいでしょうか。」
『お値段はどれくらい違いますか?』
「メーカーによって違いますし幅は広いですが、ソーラー電波時計は3万円代〜30万円代。普通のソーラー時計は数千円からあります。」
『価格の幅が大きいのはなぜですか?』
「一番影響するのが素材ですね。メッキ、ステンレス、チタン、ブライトチタンなど多くの種類があります。同じステンレスでも配合によって価格が変わります。」
『ソーラー時計と電池時計の使い勝手の違いはありますか?』
「電池時計は大抵2年ごとに電池交換が必要です。ソーラー時計は電池交換は不要ですが、定期的な充電が必要です。」
『定期的というのはどれくらいですか?』
「フル充電なら6ヶ月保ちます。ただしフル充電には時間がかかるので、普段から充電しておく方が良いです。週1回、直射日光に1〜2時間当てると安心です。」
『ソーラー時計だと、充電にやや手間がかかるということですね。』
「時間が合うクオーツを選ぶ場合、電池時計かソーラー時計のどちらかになりますが、やはり一番は着け心地です。軽さやアレルギー対応などは、実際に装着してみないとわかりません。」
『ありがとうございました。』
ご購入は『店頭』をお勧め
「今はネット購入が主流ですが、腕時計は店頭で買うことをお勧めします。」
『なぜでしょうか?洋服はネットで買っていますし、口コミもありますよね?』
「そうですね。ですが腕時計は、着け心地・重さ・大きさを実際に確認できます。メタルバンドのコマ外しは自分でやると傷をつけることがあります。保証書の対応も店頭の方がスムーズです。実物を見て選べるのも大きいですね。」
『なるほど。店頭で買う方がよさそうですね。ありがとうございました。』
私がお客様相談室で数多くのご相談を受けてきた経験から言えるのは、後悔の少ない買い方は「一度店頭で実物を試してから決めること」です。
ネットの情報は便利ですが、最後の一歩は“自分の腕で確かめること”。
それが、満足度の高い腕時計選びにつながります。
おわりに
今回のお話は、私がお客様相談室で実際に経験した出来事をもとにしています。
時計は精密機械です。
お問い合わせの中には、「故障ではないのに故障と思われているケース」や、「少し知識があれば解決できるケース」が数多くありました。
また、どんな時計がいいのかという問い合わせも多数ありました。
実際の販売現場では、このような細かい質問への対応が信頼に直結します。

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